お母さんへ贈るメッセージ

 

 朝、お子さまをお家から送り出した時、お母さん方は、どんなお気持でしょうか・・・

・風邪気味だったけれど大丈夫かしら?

・園へ行くことをぐずっていたけれど、 泣いて先生を困らせていないだろうか?

・引っ込み思案だけれど、元気にやっているだろうか?

・お兄ちゃんとよくけんかをするが、園ではしないだろうか?

・おしっこはちゃんとできているかな?

  などなどと

その日のお子さまの調子(状態)などを考え併せて、お母さん、さぞ不安なことでしょう。

 特に入園当初は、なおさらだと思います。同様に、お子さまも始めての集団生活に入ったわけですから、その不安と緊張は推して知るべしです。

 両親の暖かい庇護のもとに育ったお子さまは、いわば家庭生活のなかで無数の見えない糸で結ばれているわけですから、登園という新しい経験をすることで、多少の糸が切れていろいろな混乱が生じるのでしょう。

 この見えない糸が、入園して先生とまた子どもたちと徐々に結び付いていくようになると、はじめて園生活が楽しくなってきます。つまり、入園当初、泣いたり、登園をいやがったり、いたずらに不安がったりしても、やがて友だちができると、うそのように解消していくもの・・・ です。

 入園当初のこのような経験は、実は、幼児教育では社会性が育つための第一歩として大切に考える場面であり、幼児教育の大切な仕事の一場面であります。        

 そんなわけでご家庭では、お子さまの弱点には極力ふれないようにして、

園生活の明るい話題を取り上げるようにして下さい。

『あなたが泣けば、お母さんが恥ずかしいのよ』とか

『そんなにいやなら幼稚園に行くのをやめなさい』とか

はたまた・・・・

『○○ちゃんをみなさい。ぼくと違って、とっても元気に行くのよ。』

などなどと。

このようなセリフは大禁物です。お子さまがますます萎縮してしまいます。

 お子さまが家に帰ってから、いろいろ園生活の問題などをお母さんに訴えるようでしたら、ごめんどうでしょうがその内容をありのまま書いてお子さまに「お母さんのお手紙」と言って持たせて下さい。もしくは、園長までお電話を下さい。

 重ねてお願い申しあげます。

入園当初は、どのお子さまも大なり小なり園生活に対しての不安があると思います。そういったお子さまも集団生活(園生活)に慣れるにしたがって、楽しい園生活が送れるようになります。

また、子どもたちにとって、国風第一幼稚園は世界中のどこよりも楽しいところであるように、我々は努力しております。

 どうかこのことをご理解いただきますように・・・・

  2005,4,18号外

                    [国風第一幼稚園 園長]